著東野圭吾の新作。
人気の加賀シリーズ。
ここのとこ、いきなり文庫化で「白銀ジャック」「あの頃の誰か」と出版。
相変わらず、コンスタントに面白い作品は書いているのですが、ここ2年くらいは以前ほどの衝撃を受けるような作品には巡り合えずにいました
そこに、ひさびさ長編書き下ろし。
加賀シリーズとあればいやでも期待をしてしまう。
帯にもシリーズ最高と煽ってある
早速、読んでみたのだが・・・
「赤い指」「新参者」にからませてあり、最近TVで東野作品(特に加賀シリーズ)を
みはじめたひとには充分楽しめるし、作品の描き方などは流石と思わせるものがあり
面白いのですが
やはり、何か違和感が。
けして作風がかわったとは思わないのですが、心理描写とミステリーに特化していたはずが
その深さが弱くなった気がします。
ドラマ化などかなりされるようになり新たなファン層が広がり、そこを狙った読みやすさを
重点にしている気が。
もっと、深い深層心理やノワールな作品が東野作品だと思うんですがね
今年は作家25周年で6月・9月と新作が発売されるので期待したいです。
一応「麒麟の翼」、面白いには面白いので読んで損はないはずです。
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